福を呼ぶ仙台四郎について
仙台四郎さんは明治時代に、仙台市に実在した人物です。
商売繁盛の福の神として商人に大切にされていた仙台生まれの人で、仙台四郎さんが立ち寄る店は必ず大入り満員、商売繁盛したと言う・・・。
四郎さんが立ち寄る家や人々に福をもたらし、見向きもされない家には福が来なかったお話は有名です。
招き四郎様がいるところは商売繁盛、家内安全、大願成就と世の人々に福をもたらし力を与えるといわれています。
明治35年頃47才で死去されたと仙台市歴史民俗資料館に記録が残されています。
この人物は、特に大きな仕事をした訳でもなんでもないのです。しかし、その人の肖像画が、家運上昇、商売繁盛にご利益があるというから不思議である。そもそも四郎さんは、少々知的障害を持った人物だったようです。最初は、何となく、他人の家に来ては愛想の良い笑顔を振りまいて帰っていく、ただそれだけの人と思われていました。
ですが、不思議なことに四郎さんが来た家は、なぜか運が向いてきて良いことばかり起こるようになりそのことが町中の評判となってきました。 ある日の事、仕事がうまく行かず死ぬことさえ覚悟した人物の家の前に、ふらっと現れ四郎さんはこう言い放ったという。「そんな恐い顔しないで、俺みたいに笑ってけさいん」
四郎さんにそう言われて、ふと自分の顔を鏡で覗いて見ると、そこには鬼のような顔をした男がいたのである。 はっとして目が覚め気づいたというのだ、これでは商売はできるはずもないと。
玄関に戻るとそこには四郎さんはいなかった。
自分がこんなに落ち込んでいるにも関わらず、自分を支えるためにがんばってくれている妻と、子供が立っていたのである。この時はじめて、なぜ自分の商売がうまく行かなかったのか、その原因が何となく理解できたような気がした。
その後、商売もうまく行くようになり元の元気さを取り戻したのである。そればかりではない、なぜかは知らないが、それ以外にも幸運が押し寄せてきたという話である。今でもその家の家宝は、小さな額に入った四郎さんの写真であるという。そんなこともあり、仙台四郎という人は、何時の間にか福の神さまではないかという噂が立つほどの評判を呼んだという。
四郎さん自身はそれほど目だたない人であり47歳という若さでこの世を去ってしまった。人々を幸福にする為に生まれてきた人物だったのかもしれない。
仙台四郎 写真のみ |
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仙台四郎 写真と額縁セット |
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仙台四郎写真 ポストカード |
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