「寒中見舞い」「余寒見舞い」は、厳寒期に相手の健康を気遣う便りを出し、お互いの近況を報告しあう、季節の挨拶状です。
「寒中」とは二十四節気の「小寒(しょうかん)」と「大寒(だいかん)」にあたる期間です。寒中に相手を見舞う書状なので「寒中見舞い」となります。松が明けてから、大寒の最後の日である「節分」までに送る慣わしがあります。
「節分」が過ぎれば「立春(りっしゅん)」です。立春からは暦の上で春になり、春になってもまだ寒いので「余寒」となります。
寒中見舞い・余寒見舞いを送る時期
立春を境に、「寒中見舞い」として出すか「余寒見舞い」として出すかが変わります。
<寒中見舞>
松が明けた後、二十四節気の「小寒」「大寒」に当たる「寒中」に届けます。
一般に1月7日までを松の内とすることが多いので、1月8日から大寒の最後の日である「節分」までに届けましょう。
<余寒見舞>
「立春」を過ぎてから、寒さの続く頃までに送ります。
*2006年の暦では、小寒は1月5日、大寒は1月20日。節分は2月3日で、翌2月4日が立春です。
寒中見舞いの様々な用途
寒中見舞いの送付時期は、年賀状を交換した直後になります。そのため、様々な理由で年賀状を交換できなかった相手に、年頭の挨拶代わりに寒中見舞いを出すことも多いです。
<寒中見舞の用途>
●一般的な季節のご挨拶として、寒中に相手の健康を気遣う
●先に年賀状を頂き返礼を松の内に送れなった方へ、年始の挨拶とする
●喪中の方で年賀状を交換できなかった方へ、年始の挨拶とする
●喪中と知らずに年賀状を出してしまった方へ、お悔やみとお詫びを兼ねる
●こちらの喪中を知らず年賀状をくれた方へ、喪中の報告とお詫びを兼ねる
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