東日本大震災 宮城県地区被害情報

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 6月18日証明書確認でIC渋滞

東日本大震災の被災者を対象にした東北地方などの高速道路20路線の無料化が20日、始まった。被災地の復興支援が狙いで、対象となった宮城県内の路線でも早速、被災者らが新制度を利用した。仙台市内の高速道路のインターチェンジ(IC)では朝、出口で手続き待ちの渋滞ができた。

  仙台市宮城野区の三陸自動車道仙台港北ICでは朝の通勤時間帯、出口に最長で約6キロの渋滞ができた。
  自動料金収受システム(ETC)が使えず、被災・罹災(りさい)証明書や運転免許証の提示が必要なためで、車列には、被災者のほかに無料化対象となったトラックなども見られた。
  出勤で東北自動車道泉ICから利用したという仙台市泉区の会社員男性(50)は「普段は一般道を使う。無料なのはありがたいが、渋滞でかえって時間がかかった」と複雑な表情を見せた。
  初日は「交通量が増えた」と東日本高速道路東北支社。日本道路交通情報センターによると宮城県内の三陸道で約10キロ、仙台南部道路で約8キロと通常に比べ長い渋滞が発生したほか、IC出口での渋滞が対象区間の各所で見られた。
  無料化は、自宅が損壊するなどした被災者(原発事故の避難者を含む)が運転、同乗する全ての車は当面1年間、被災者以外はトラック、バスなど中型車以上に限り当面8月末まで。
  対象路線のICを発着すれば、料金体系が別の首都・阪神高速などを除き全区間が無料となる。



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