東日本大震災　宮城県地区被害情報

仙台七夕まつり協賛会（会長・鎌田宏仙台商工会議所会頭）は２６日、仙台市で開いた役員会で、ことしのまつりを例年通り８月６〜８日に開くことを正式に決めた。東日本大震災を受けて「復興と鎮魂」をテーマに、被災地で七夕飾り作りを行うなど事業の骨子案も決めた。
　 市民らが夜の定禅寺通で踊りなどを披露する「星の宵まつり」については、会場を勾当台公園市民広場に変更。時間帯も照明を使わない時間に前倒しし、夏場の節電対策にも努める方針。
　 被災地では被災者に七夕飾りを作ってもらい、短冊に願いも書いてもらう。いずれも現地に飾るほか「パネル化するなどして仙台市中心部に展示することも検討する」（事務局）と言う。
　 七夕の原点に立ち返るため、家庭での飾り作りも推奨。商店街での飾りは従来通り続ける。催しのより具体的な内容は、協賛会実行委の下部組織で詰める。
　 鎌田会頭は役員会の冒頭で「被災した仙台、東北の人たちを元気づけるため、より多くの人に足を運んでもらいたい」と強調。東北６県の商工会議所などでつくるＰＲ組織「東北夏祭りネットワーク」とも連携し、集客を図る考えを示した。
　 役員会ではまつり予算について、飾り作りなど主な事業費の減額は抑えながらも当初予算比２７１５万円減の７５８６万円とすることを承認した。