東日本大震災　宮城県地区被害情報

宮城県石巻市で震度５弱を観測するなど東北を中心に大きな揺れがあった２８日朝の地震で、気象庁は宮城県沿岸に津波注意報を発表した。注意報は東日本大震災の本震があった１１日以来。大津波の被害を受けた沿岸部には一時、緊張が走った。

　 約２００人が避難している宮城県南三陸町の志津川高では地震発生時、多くの被災者が体育館で朝食を待っていた。
　 地鳴りとほぼ同時に、建物が大きく揺れた。被災者は身構え、揺れが収まるまで子どもを抱きかかえる母親もいたという。
　 住民代表の佐々木光之さん（４９）は「ラジオからは津波注意報が流れたが、外に出る人もなく、みんなの行動は落ち着いていた」と振り返った。
　 石巻市は津波注意報を受け、防災無線で市民に警戒を呼び掛けた。救援物資を集配している場所では、配送作業を一時見合わせた。石巻工業港に入港していた船は急きょ、沖に避難したという。

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